知っておきたいマメ知識

愛犬を害虫から守るために知っておくべきことをまとめてみた

むぎ

この前、散歩中に虫に刺されて大変だったんだよね。
腫れるし、痛いし、薬いっぱい飲まないといけないし・・・。
フィラリアやノミ・ダニは有名だけど、他にはどんな危険があるんだろう?
大変なことに繋がる場合もあるから、ちゃんと知っておきたいよね。

こんな方のための記事です。

✔どんな害虫に気をつけたら良いんだろう?
✔フィラリアって聞いたことはあるけど、実際に感染するとどうなるの?
✔愛犬が害虫に刺されたかも・・・どんな症状がでるの?
✔どんな予防をしたら良いんだろう?

先日、お散歩中にむぎが害虫に刺されてしまいました。
動物病院に連れて行ったところ、投薬と1週間の安静が必要と診断されましたが、幸いにも大事には至りませんでした。
数日後に急変することもあるらしいので、まだ油断はできませんが・・・。

今回の件で改めて、私たち飼い主がしっかりと知識をつけて愛犬を守る必要があると痛感しました。
私たちなりに調べたことをここでご紹介することで、少しでもみなさまの参考にして頂けたら嬉しいです。

結論からいうと、気をつけるべき主な害虫はこちらです。

〇蚊
〇マダニ
〇ノミ
〇ムカデ
〇蜂
〇ブト・ブヨ

既にご存じの害虫も多いかもれしれませんが、復習としてや新たな発見があるかもしれませんので、是非参考にして頂けると幸いです。

では詳しく見ていきましょう~!

【要注意!】夏場のお散歩は注意が必要です

マズルが腫れて痛そうなむぎ

暖かくなると害虫の動きが活発になります

愛犬にとって危険な害虫として、ノミ・ダニや蚊を媒介して感染するフィラリアが有名ですよね。

動物病院で予防注射や飲み薬を処方されている方も多いのではないでしょうか。

でも、それ以外にも愛犬が出くわす可能性のある害虫ってご存じでしょうか?

そしてそんな害虫、梅雨の時期から夏場にかけて動きが活発になります。

最悪の場合、命にかかわることもあるので、しっかりと知識をつけて愛犬を守ってあげましょう。

気をつけるべき害虫

こちらはご存じの方も多いのではないでしょうか。

早春から晩秋にかけて、動物病院で予防薬をもらいますよね。

この予防薬、フィラリアという寄生虫を駆除するためのものなのですが、実際に感染するとどのような症状がでるかご存じでしょうか?

まず、フィラリアに感染した動物に蚊が吸血することで、ミクロフィラリア(フィラリアの小虫)が蚊の体内に取り込まれます。

蚊の体内で他の動物に寄生できるまでに成長したミクロフィラリアは、蚊がわんちゃんに吸血したタイミングでわんちゃんの体内に侵入します。

そこから血管を通って成虫へと成長しながら、やがて心臓にたどり着き寄生します。

心臓に寄生したフィラリアからまた新たなミクロフィラリアが生まれ、血管を通って全身をめぐり成虫へと成長します。

この一連のサイクルが幾度も繰り返され、血管や心臓にフィラリアが増殖すると、

最悪の場合は愛犬が亡くなってしまうこともあります。

初期症状がほとんどなく気づくことが難しいので、予防薬を定期的に飲むことがとても重要になります

予防薬を飲むことではフィラリアの侵入を予防することはできませんが、侵入した後心臓に辿り着くまでに血管の中で駆除されます。

マダニ

草むらや山林、畑などに生息する害虫で、寄生した生物の皮膚にくちばしを突き刺し吸血します。

この時、無理に引き剝がそうとすることでくちばしが折れて、皮膚炎や化膿に繋がる可能性があるため注意が必要です。

また、大量に寄生されない限り吸血による貧血の心配は少ないようですが、バベシアという寄生虫が血液に入り込むことで、貧血をはじめとする様々な病気に繋がる可能性があります。

こちらも最悪の場合、愛犬が亡くなってしまうこともあるので、発見次第動物病院に連れていきましょう。

ちなみに、マダニに寄生されると下記のような症状がみられます。

✔発熱
✔食欲や体力の低下
✔貧血により歯茎が白くなる(もとはピンク色)

ノミ

草むらや縁の下、犬小屋などの直射日光が当たりにくいところで多くみられます。

また、人間の衣類等について室内に侵入したり、野良猫ちゃんからもらってくることもあります。

ノミに噛まれた際の症状として痒みのイメージが強いですが、その他にも寄生虫の感染や唾液によるアレルギー性の皮膚炎を発症する可能性もあります。

下記のような症状がでた際は、一度動物病院を受診し適切な診療を受けるようにしましょう。

✔体を掻きむしる
✔体を地面に擦り付ける
✔皮膚を噛む
✔皮膚に赤い点々のような腫れものができる
✔尻尾の付け根あたりにノミ糞(黒いつぶつぶ)がつく

ムカデ

うちが田舎だからか、散歩中にたまに見かけるムカデ。

むぎが一度ムカデの死骸を咥えてきた時は度肝を抜かれました・・・。

むぎ

へっへっへ。


私たちは靴を履いているので仮に踏んでしまっても大丈夫ですが、わんちゃんたちは素足なので非常に危険です。

ムカデに刺されると下記のような症状がでます。

✔痛みを伴う腫れや赤み
✔出血

わんちゃんが患部を舐めたり噛んだりすることで、余計に出血し化膿してしまうケースが多いため、気がついたらすぐに動物病院を受診しましょう。

ハチ

私たちからすると絶対に近づきたくないハチですが、好奇心旺盛なわんちゃんたちは追いかけたり飛びついたりして刺されてしまうことが多いようです。

とくにパピーは要注意ですね。

断定はできませんが、症状的に今回むぎが刺されたのはハチかもしれません。

むぎ

あれは痛かったよ・・・。

ハチに刺されると痛みを伴う腫れものができますが、大抵は1日ほどで自然に治るようです。

病院で薬を処方してもらいましたが、むぎの場合も2日程でほぼ外傷はなくなりました。

ただ、人間と同様、2回目以降に刺された場合はアナフィラキシーショックに陥る可能性があるため要注意です。

アナフィラキシーショックとは

1回目に刺された際に体内に抗体ができ、2回目以降に刺された際に体が毒を排除しようとする急反応のこと。
最悪の場合、亡くなってしまうこともある。

アナフィラキシーショックに陥ると下記のような症状がでます。

✔腫れの範囲が広がる
✔呼吸が苦しそうになる(呼吸困難になる)
✔舌が青紫色になる
✔ぐったりとして元気がなくなる

上記のような症状が現れたら命にかかわるので、早急に動物病院を受診しましょう。

アナフィラキシーショックでなくとも、刺された箇所に毒針が残っていたりする可能性もありますので、いずれにしろ動物病院に連れて行くのが良いですね。

ブト・ブヨ

西日本ではブト、東日本ではブヨと呼ばれています。

自然の多い場所で出くわすことが多く、刺されても命にかかわるような症状はでないようですが、痛みを伴う腫れや炎症がでます。

わんちゃんが患部を舐めたり噛んだりすることで悪化してしまうこともあるので、こちらもできるだけ早く動物病院を受診しましょう。

わんちゃんの害虫対策

刺されたあとの対応も重要ですが、事前に対策をすることでリスクを減らすことができます。

そんな対策をいくつかご紹介したいと思います。

定期的なノミ・ダニ予防薬の投与

先述の通り、寄生された際に駆除をしてくれるバリアとしての役割があります。

掛かりつけの動物病院で必ずもらって投与するようにしましょう。

といっても忘れてしまいそうになることないですか?

わが家では夫婦共有のカレンダーアプリに予定を登録して、アラート通知されるようにしています。

むぎ

忘れたら大変だもんねー!

犬用の虫よけグッズを利用する

最近だと首輪のように取り付けるものや、スプレー式のもの、部屋置き型まで色々な種類のものが出てますよね。

わんちゃんが舐めても大丈夫なように、天然成分100%のものもあるので、使用する際はしっかり選びたいですね。

部屋置きタイプはわんちゃんが悪戯しないように注意が必要です。

洋服を着せる

お腹周りや太ももの内側など、毛量の少ない箇所は害虫による被害にあいやすいです。

洋服を着せることでそういった箇所を覆ってあげることも重要です。

ただ、黒や花柄模様の服には蜂が好んで寄ってくる傾向があるので注意が必要です。

できるだけ草むらを避ける

わんちゃんって草むら大好きですよね。

私たちとしても、夏場はアスファルトが高温になっていることもあるので、できるだけ土の上を歩かせてあげたいですよね。

ただ、ぱっと見だとどんな虫が潜んでいるか分からないので、その分害虫のリスクが高まります。

できるだけ草のない土の上を歩かせてあげたり、アスファルトの熱がおさまった早朝や夜のお散歩がおすすめです。

まとめ

わんちゃんとのお散歩は楽しいですが、少なからず危険もあります。

冒頭で書いたように、大丈夫と思っていても数日後に急変することもあります。

私たち飼い主がしっかりと知識をつけて、愛犬を危険から守ってあげないといけないですね!

今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。

それでは~!